31. 「金持ち父さん 貧乏父さん」:お金の勉強!【要約】
今回は、お金の勉強で欠かせない一冊として、「金持ち父さん 貧乏父さん」を学びます。
本書は2000年に初版が刊行され、全世界で累計4000万部突破のロングセラーです。
今から20年前に読みましたが、今回、改訂版が2013年に刊行されていますので、もう一度じっくりと学び直します。
・著者: ロバート・キヨサキ
・起業家、教育者、投資家であり、世界中でファイナンシャル教育の大切さを情熱をもって臆することなく語る唱道者の一人。お金の教育を目的とした「キャッシュフローゲーム」の開発者である。
・270ページもある分厚い本ですが、物語形式となっており、サクサク読めます。金持ち父さんと貧乏父さんの「お金に関する考え方」の違いがわかりやすく学べます。
この本の著者である主人公ロバートは二人の父親がいた。
一人はロバートの実の父親である。
実の父親は学校の先生をしており、これまで三つの大学をはしごするなどの高い教育を受けていた。収入は多かったが、死ぬまでお金に苦労し、未払いの請求書を残して死んだ。
もう一人の父親は、親友マイクの父親である。
マイクの父親はハイスクールを卒業していない。しかし、建設会社、コンビニエンスストア、レストランを経営しており、ハワイで最も裕福な人間の一人である。家族に遺産を残すだけでなく、慈善事業や教会にも何千万ドルという金を残した。
ロバートは実の父親を「貧乏父さん」と呼び、マイクの父親を「金持ち父さん」と呼んだ。
ロバートは九歳のとき、「お金に関しては金持ち父さんの言うことを聞こうと」心に決めた。ロバートは金持ち父さんから実体験を通じて、お金に関する教育をうけるのであった。
結論
本書の内容 金持ち父さんの六つの教え
第一の教え・金持ちはお金のためには働かない
”中流以下の人間はお金のために働く。金持ちは自分のためにお金を働かせる”
たいていの人は大学に四年通い、”お金のために働く”方法を学びます。
そして”いい会社”に入り、お金を稼ぎ、税金をとられ、請求書の数が増えていきます。
お金を使っても「消費税」。お金を増やしても「所得税」。死んでも「相続税」。
など、たいていの人はおとなしく税金を払っています。
でも、お金に関して勉強している人は違う!
金持ち父さんは「貧乏の原因は『恐怖』と『無知』だ!」と言っています。
”お金に関する勉強が自分に足りないことが問題なのだ”と気づく人はほとんどいないんでしょうね・・・
お金の勉強は一生続きますね!
勉強すればするほど、知らないことがでてくるよ。
第二の教え・お金の流れの読み方を学ぶ
”金持ちになりたければ、お金について勉強しなければならない”
ファイナンシャル・リテラシー(お金に関する「読み」「書き」の能力を高めましょう!)
それには「会計学」の知識が不可欠です!
そして「資産」と「負債」の違いを知ることが必要です。
「資産」とは・・・自分のポケットにお金を入れてくれる
「負債」とは・・・自分のポケットからお金をとっていく
つまり、お金持ちになりたいなら「資産を買うこと」に生涯を捧げればいいのです!
以上のことを会計学的に図で説明すると
貧乏な人のお金の流れはこのようになっています
仕事でお給料をもらっても、税金、家賃、食費などの支出で、
資産には何も残っていないよね。
"資産を持たない中流の人"が家を買ったり、新しい車を買ったりすると、住宅ローンや自動車ローンで負債が増えて、支払いでいっぱいになる
マイホームは家族の「夢」でもあるけど、住宅ローン、固定資産税、保険料、維持費など、家計からお金を吸い取っていくんだね!
だからマイホームは「負債」なんだ。
金持ちのお金の流れはこうだ!
「資産」がどんどんお金を増やしてくれるんだね。
第三の教え・自分のビジネスをもつ
”お金に苦労している直接の原因は⇒一生他人のために働いている”
つまり、毎日一生懸命働いても、結局は自分の手元には何も残りません。
金持ち父さんは
「自分のビジネスを持つ」とは、「本当の資産を持つ」ことである!
と言っています。
本当の資産とは?
いま出来ることは、支出を抑え、負債を減らし、資産を少しずつ築いていくことだね!
第四の教え・会社を作って節税する
”金持ちは会社を利用して自分を守る”
会社に雇われている人は、”稼いだ収入から税金を引かれ、残ったお金で生活をやりくり”しています。
一方、「会社」は収入を得たら、そこから経費を差し引き、残ったお金に税金が課せられます。
これが、金持ちが利用する最大の合法的な税法の抜け道なのです。
◆会社を持っている金持ちは
1・稼ぐ
2・お金を使う
3・税金を払う
◆会社のために働いている人々は
1・稼ぐ
2・税金を払う
3・お金を使う
サラリーマンだと給料をもらった時点で先に税金を取られてるもんね・・
会社を作ってビジネスを持っていたら、先にお金を使うことができるんだね!
第五の教え・金持ちはお金を作り出す
”ただ一生懸命働くのではなく、お金は作り出すもの!”
中流以下の人はお金のために働き、金持ちは自分のためにお金を働かせる。
お金が実際に存在すると思う気持ちが強ければ強いほど、お金のために一生懸命働く。
お金は実際には存在しないものだとわかれば、速くお金持ちになれる」
出典:「金持ち父さん 貧乏父さん」p.140
「お金は実際には存在しない」とはどういう意味なのでしょうか?
本書でのお金を作り出す例を図でまとめてみました
頭を鍛えれば、手元にお金がなくても、お金を作り出すことができるんだね!
第六の教え・お金のためでなく学ぶために働く
”「いくら稼げるか」ではなく、「何を学べるか」で仕事を探しなさい!”
貧乏父さんは・・専門的な技能を身につけ、「安定した仕事に就くこと」が大事だと言っていた。
金持ち父さんは・・自分を鍛えて、「仕事で学ぶこと」が大事だと教えてくれた。
ロバートは実際に転職を繰り返した。
石油会社へ就職・・・国際貿易を勉強するため
海兵隊に入隊・・・・リーダーシップを勉強するため
ゼロックスへ就職・・セールスを勉強するため
サラリーマン時代は給料がいくら?昇給がいくら?退職金がいくら?とか「お金をもらう」ことしか頭になかったよ・・・
学ぶために働いて、広い知識が身につけば、人生の選択肢が広がるね!
経済的自由を手に入れるには(具体的な解決例)
本書のおわりに、人生でよくぶつかる金銭的な問題の解決例の話がありました。
その例はとても勉強になりましたので、まとめてみました。
◆友人からの相談
四人の子供を大学に行かすための教育資金を貯める
◆友人の今の状況
・毎月3万円の学資の積立をしている
・これまで120万円貯めている
・長男は六歳 (大学まであと12年)
・借金が支払能力をはるかに超えている
・銀行からお金を借りるのは無理な状況
◆解決案
積立てた学資の一部を解約して家を一軒買う
① 最高級の住宅地に、売値 1,200万円の物件を見つけた
② 売主は会社からリストラされ、家を売りたがっていた
③ 790万円で買付申込をした ⇒ 売主は即座にOKした
④ 売主は10%の頭金(79万円)でローンを引き受けてくれた
⑤ 友人はその家を貸家にした
⑥ その貸家はローン返済、経費を引いて、月々12,000円の収入を得ることができた
(12年後、借金を返済でき、長男が大学に通い始める頃、月々80,000円の純利益が上がる計算。また、そのときに家の値段があがっていれば、売ることもできる)
⑦ 3年後、貸家の借家人から1,560万円の買付申込があった
⑧ 800万円のお金が手元に残った
⑨ この800万円を、ミニ倉庫の事業に投資した
⑩ 3ケ月たたないうちに、この事業で月々10万円の小切手を受け取るようになった
⇒ 子供の学資の積立に回した
⑪ 2年後、ミニ倉庫の事業を売却し、3,300万円の売却益を受け取った
⑫ このお金を、さらに新しい事業に投資した
⑬ この事業で、月々30万円の収入が入るようになった
⑭ 友人は四人の子供を大学に行かせるための目標金額を達成した
この友人が必要だったお金は、最初に用意した79万円だけだったんだね!
金持ち父さんと貧乏父さんとの考え方の違い
本書の中で、二人の父親の言葉の違いや考え方の違いを整理してみました
お金に関する考え方がまったく反対だね
まとめ
サラリーマン生活27年間。わたしの人生はこれまで「お金のために働く」ことしか頭にありませんでした。
それを「誰も教えてくれなかった!」とか「お金の教育を受けてないからだ!」と他人のせいにする気はありません。
自分がみずから学んでこなかったからです。
これまでの自分は、子供たちにとって「貧乏父さん」なんだな~と思いました。
今回学んだことを、このブログを通じて自分の子供たちに伝えていけたらと思います。
そして、このブログを見てくださる読者の方にも、お子さんがいるのであれば、自分も勉強してお子さんに伝えてもらえればと思います。
国も学校の授業で「投資」を始めるそうですね。
お金に関する教育がもっと増えればと思います。
そして、お金に困らない人が一人でも増えていけたらいいですね。
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この記事があなたの人生に少しでもお役にたてればうれしいです!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。
以上、「金持ち父さん 貧乏父さん」の要約でした!