35. アメリカの高校生が学んでいる お金の教科書:お金の勉強!【要約】

 

社会に出ても「お金」のことがわからないな・・・

 

将来のために勉強しなきゃ・・・

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世の中のことや、お金のことがもっと知りたい方へ向けた一冊です。

今回は、アメリカの高校生が学んでいる お金の教科書」を学びましょう!

アメリカの高校生は、この本で「お金」のことを学んでいるそうです。

人生に必要なことが、すべてこの本の中に詰め込まれています!

それでは、勉強開始!

著者紹介

・著者: アンドリュー・O・スミス

学生時代からお金、投資、資金計画に関するアドバイスを行い、ペンシルベニア投資同盟(アメリカでもっとも早い時期に設立された大学投資クラブのひとつ)の設立に関わる。

ファイナンシャルアドバイザー、弁護士として信託基金、遺産、投資パートナーシップ、有限会社、保険信託、不動産パートナーシップ、個人資産の相談に乗る。

結論

1.シンプルに・・お金の管理はシンプルがいちばんだ

2.質素に暮らす・・つねに倹約を心がけていれば、いざというときあわてることはな

3.借金をしない・・借金で助かることもあるが、人生が破壊されてしまうことがある。必要最小限に抑えること

4.ひたすら貯金・・早いうちから貯金を始めれば、後になって複利効果の恩恵を存分に受けることができる

5.うまい話は疑う・・うまい話には必ず裏がある

6.投資の多様化・・分散投資しておけば、ローリスクで確実なリターンが期待できる

7.すべてのものには税金がかかる・・お金が入ってくるときも、使うときも税金がかかる

8.長期で考える・・人生100年時代に備え、長い目で見たお金の計画を立てよう

9.自分を知る・・将来の夢や、自分のリスク許容度を知り、それに合わせてお金の計画を立てよう

10.お金のことを真剣に考える・・お金の基本をきちんと学び、大きなお金の決断をするときは入念に下調べをすること。お金に詳しい人から話を聞くことも役に立つ

本書の内容 

第1章 お金の計画の基本

お金の計画とは、「自分がお金を使って何をしたいか」ということだ

そもそもお金とは何か?

お金には3つの機能があります

① 交換の手段・・欲しいものや必要なものを手に入れる「手段」

② 価値の保存・・後で使うために「貯める」ことができる

③ 価値の尺度・・ものやサービスの「価値」をお金で表す

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大昔の人が自分の持っている”もの”と交換する「物々交換」がはじまりだね

”お金の計画とは、人生の中でお金に関する要素をピックアップし、具体的な戦略を立てること”

お金の状況をつかもう

「収入」・・使えるお金の把握。

「支出」・・毎月の固定費の把握。

「貯金」・・毎月どれくらい貯金するか。貯金がどれだけあるか。

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お金の計画をしっかり立てて、お金に困らないように生きよう

第2章 お金とキャリア設計の基本

キャリアとは、それまで積み重ねてきた仕事のスキルや経験のこと。

現代のアメリカで、ひとつの仕事を続ける長さは平均して”4年半”です。

転職することが当たり前の世の中になります。

転職という「変化」に対応する力を身につけなければいけません。

その力とは「人的資本」です。

「人的資本」とは、”資産価値の高い人”です。

仕事を続けていくうちに、知識、経験、人脈、スキルが手に入ります。

それがあなたの「人的資本」です。

人的資本がしっかりしていれば、転職しても、立派に通用します。

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将来必ずやってくる「変化」に備えて、力をつけておこう!

第3章 就職、転職、起業の基本

仕事の能力の基本は読み書きです。

読み書きができなければ、有意義で生産的な人生を送るのはほぼ不可能でしょう。

それと同時に問われることは、計算の能力です。

ビジネス上、お金の管理には、会計の知識は必須!

 

会計とは、お金の出入りを記録するシステムのこと。

会計の知識は、一生を通じてあなたの貴重な財産になります。

【会計の用語】

「資産」とは・・ビジネスのために購入したもの

「負債」とは・・誰かに払わなければならないお金

「純資産」とは・・「資産」から「負債」を引いた額

「資産」「負債」「純資産」を記録したものを「バランスシート」(貸借対照表と呼ぶ

※バランスシートは、その瞬間のビジネスの状態を切り取ったスナップショットのようなものです。

「収益」とは・・お客が払う代金(売上)

「経費」とは・・ビジネスを行うために払うお金(費用)

「利益」とは・・「収入」から「経費」を引いた額

「収入」「経費」「利益」を記録したものを損益計算書と呼ぶ

損益計算書は、ある一定の期間でどれくらい稼いだかということがわかる。

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会計はどんな業界、職種にかかわらず、必須の知識だね!

第4章 貯金と銀行の基本

”貯金とは「お金を使わないこと」・・すなわち、今日お金を使わないということは、明日お金を使う能力が手に入るということ”

貯金をする理由は4つです。

① 将来の支出に備えること

② 人生の大きな目標を達成するため

③ まさかのときに備えること

④ 人生における自立を実現すること

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貯金ができるということは、人格の一部になる。

人生をきちんと考え、計画を実行する粘り強さは、自制心がある証拠だ!

第5章 予算と支出の基本

予算とは、入ってくるお金の予定や、お金を使う計画のこと。

予算を立てる目的は、出ていくお金が、入ってくるお金よりも少なくなるようにすること。

そうすれば、もしものときのためにお金を確保しておくことができる。

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お金の心配のない人生を送るには、

 

慎重に予算を決める。

無駄づかいしない。

精力的に貯金をする。

賢く投資する。

 

以上がカギとなるよ!

第6章 信用と借金の基本

ローンとは、お金を持っている人が、お金が欲しい人に対して、ある一定の条件のもとでお金を貸すこと。

ローンは必ず返さなければならない。

お金を借りると、借りた金額のほかに「利息」も払わなければならない。

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利息が複利効果で増えていくのは怖いね!

雪だるま式に増えていくから、ローンはしないことだね!

第7章 破産の基本

破産とは、借金が免除される。あるいは大幅に減額されるための法的な手続きです。

やむにやまれぬ事情で借金が返せなくなった人が、重荷から解放されて、新しい人生を始めることができます。

だからといって、簡単に使っていいというわけではありません。

破産は、最後の手段と考えましょう。

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破産は確かに重荷から解放されますが、しばらくの間、社会的信用がなくなります。

第8章 投資の基本

投資とは、価値あるものを、ある一定期間持っていて、後になってそこから金銭的な利益を得ること。

投資をしたらリターン(見返り)があります。

リターンには2つの形がある。

① 投資したそのものの価値が上がること

② 投資したものが生み出す利息や配当

投資は、長期で考えましょう。

なぜなら、複利効果」があるからです。

複利効果」とは元本に利息が付くだけでなく、元本に利息をプラスした額にも利息がつきます。

長期で、低リスクで始められる投資は、

投資信託です。

投資信託」とは、投資家から集めたお金を使って、プロが株式投資を行う金融商品のことです。

投資信託には2つの種類があります。

① アクティブファンド・・プロが独自に選んだ銘柄で構成されていて、市場の平均よりも上の運用成績を目指している

② インデックスファンド・・市場平均と同じような動きになるように、銘柄が構成されている

インデックスとは、「株価指数」のこと。

代表的な「株価指数」下記の通り。

アメリカ)

・S&P500・・・アメリカの取引所に上場している大企業を、500社集めた株価指数

アメリカは全部で約5,000社の株が市場で取引され、S&P500はその内10%をカバーしている。また、市場で取引される株の総額80%を占めている。そのため、S&P500の動きをみれば、株式市場全体の動きがわかる。

・ダウ平均・・・もっとも大きい30社の株式を指数にしたもの。歴史が古く、今でも高い影響力を維持する。

(日本)

日経平均株価・・・日本経済新聞社が、東証一部上場銘柄の中から、流動性の高い225銘柄を選定し、それの平均株価の指数。

TOPIX(トピックス)・・東証1部上場の全銘柄を対象とした指数。

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投資信託の買い方として「ドルコスト平均法」がある。

毎月の購入額を一定にする買い方で、

株価が下がっているときは、たくさん買い

株価が上がっているときは、少なく買うことができる。

貯金の習慣もつき、株価の値動きに一喜一憂しないので、精神的にもいいね!

第9章 金融詐欺の基本

詐欺の被害を確実に避けられる方法は存在しません。

よくある詐欺の手口を知っておけば、いざというときに、自分を守ることができます。

詐欺によく使われる言葉。

・「〇〇をタダで提供します」

・「リスクは一切ありません」

・「秘密を教えます」

・「人生が変わります」

・「誰でも成功できます」

※その言葉、その人を信じてはいけない!

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「絶対に儲かる!」という話は、すべてウソだと思った方がいいね。

第10章 保険の基本

保険とは、保険料という小さな損失を追うことで、大きな損失に備える仕組み。

ここで強調しておきたいのは、

”若い人のほとんどは生命保険は必要ありません”

生命保険とは、一家の大黒柱が死亡したときに備えるための保険だからです。

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必要のない生命保険には、入らないようにしようね。

第11章 税金の基本

税金とは、「政府」と「政府が提供するサービス」に支払う代金です。

税金の発生には3つあります。

① 「資産」・・「何か価値のあるもの」を所有していると税金が発生します(家、車)

② 「所得」・・自分で稼いだお金に対して、税金が発生します

③ 「取引」・・店で買い物をすると、税金が発生します

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税金を喜んで払っている人は一人もいないと思うけど、

もし税金が存在しなかったら、社会が成り立たなくなるね。

第12章 社会福祉の基本

政府は、低所得者への援助や失業者への援助、学生への奨学金など、さまざまな形で国民に援助しています。

・失業保険、労災保険

・学資ローン、奨学金

・住宅ローン

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自分自身にも援助が必要なときがくるかもしれません。

最低限の知識は頭に入れておこう。

第13章 法律と契約の基本

私たちは法律と契約は無縁で生きていくことはできません。

・住んでいる住居の大家さんとの賃貸契約

・自動車のローンを組んでいるのなら、ローン契約

・会社で働いているなら、雇用契約

契約とは、当事者間の合意です。

契約が守られなかった場合は「契約違反」になります。

契約は書面で交わし、内容をしっかり確認しましょう。

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私たちの周りは契約だらけだね。

契約書の字は小さいけど、しっかり読もうね。

第14章 老後資産の基本

平均寿命を考えれば、70代後半~80代前半まで生きる可能性は高い。

つまり、老後の生活は20年前後あるということです。

若いうちから老後の備えを始めれば、仕事の収入が無くなってからも、経済的に安定した生活を送ることができます。

老後にむけた、長期的なお金の計画を立てよう!

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老後の資金作りは、早く始めるほど大きな複利効果が期待できる。

今すぐ貯金(積立して、運用に回そう)しよう!

まとめ

1.シンプルに・・お金の管理はシンプルがいちばんだ

2.質素に暮らす・・つねに倹約を心がけていれば、いざというときあわてることはな

3.借金をしない・・借金で助かることもあるが、人生が破壊されてしまうことがある。必要最小限に抑えること

4.ひたすら貯金・・早いうちから貯金を始めれば、後になって複利効果の恩恵を存分に受けることができる

5.うまい話は疑う・・うまい話には必ず裏がある

6.投資の多様化・・分散投資しておけば、ローリスクで確実なリターンが期待できる

7.すべてのものには税金がかかる・・お金が入ってくるときも、使うときも税金がかかる

8.長期で考える・・人生100年時代に備え、長い目で見たお金の計画を立てよう

9.自分を知る・・将来の夢や、自分のリスク許容度を知り、それに合わせてお金の計画を立てよう

10.お金のことを真剣に考える・・お金の基本をきちんと学び、大きなお金の決断をするときは入念に下調べをすること。お金に詳しい人から話を聞くことも役に立つ

 

 

 

アメリカは高校生の時点で、これだけ範囲の広い知識を学んでいます。

深く理解はできなくても、「知っている」と「知らない」とでは何か問題が起こったときに大きな違いがあります。

”これから社会に出る子供が困らないように”といった、教育の意図が伝わります。

日本の教育も、ここまで踏み込んだ内容を、取り入れるべきだと思います。

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この記事があなたの人生に少しでもお役にたてればうれしいです!

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。

以上、「アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書」の要約でした!