32. 金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント:お金の勉強!【要約】
前回の記事で「金持ち父さん 貧乏父さん」を学びました。
今回の「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」は「金持ち父さん 貧乏父さん」の続編です。
本書は金持ち父さんが「経済的な自由」への道を教えてくれます。
それでは、今回もしっかりお勉強していきましょう!
結論
本書の内容
第一章・私があえてホームレスになったわけ
”ロバートと妻のキムはあえてホームレスになりました、それは「自分の居場所」(クワドラント)を見つけるためだった”
ロバートは自分の居場所にクワドラントの右側である「B」と「I」にこだわりました。
ロバートの実の父親である「貧乏父さん」は学校の先生「E」であり、退職後にフランチャイズ事業で「S」となり失敗しています。典型的な左側のクワドラントの人間でした。
貧乏父さんは収入は増えましたが、借金も増えていきました。頑張って働くほど高い所得税を取られました。そして大きな家を買って節税しようとしましたが、その支払いのためにまた一生懸命働き、家族と過ごす時間は減っていきました。最後に欲求不満と少しばかりの怒りを胸に死んでいきました。
半面、親友マイクの父親である「金持ち父さん」はハワイを代表する大富豪であり「B」であり「I」でもありました。金持ち父さんはよくこう言っていました。
「一日の時間は限られている。その間に必死に働いたってたかが知れている。それなら、なぜお金のためにそんなにあくせく働くのだ。お金やほかの人を自分のために働かせる方法を学べば自分はもっと大事なことができる」
大事なこととは?
1.幼い子供たちとともに多くの時間を過ごす
2・自分が支援したいプロジェクトに寄付する
3・他人のために仕事をつくり、貢献すること
4・健康を維持するためのお金と時間を持つこと
5・家族とともに世界中を旅行できること
金持ち父さんは右側のクワドラントで成功を収めれば収めるほど、自由な時間が増えていきました。
金持ち父さんのが次々とビジネスを興し、投資するというやり方は確実に見返りを生んでいました。
ロバートは従業員として労働することなく、ビジネスを興すため、あえてホームレスとなり準備をしていました。
家族を幸せにするために、ローンを組んでまで家を買ったのに、その支払いのために一生懸命働いて、その結果、家族との時間がなくなるなんて、なんとも皮肉な話だね。
第二章・クワドラントが違えば人間も違う
”変わりたいのであれば、自分の本質、考え方、世の中に対する味方を変えなければならない。変化を受け入れられるかどうかは人によって違う”
金持ち父さんは、その人の考え方や言葉で”どのクワドラントに属している”のかわかると言います。
それでは、どんなふうに人間が異なるのか、クワドラントごとに整理しましょう!
サラリーマンのとき、自由と言えば「S」の自営業者と思っていたよ!
第三章・人はなぜ自由よりも安全を求めるのか
”人はなぜ安定した仕事を求めるのか?
そうするように家や学校が教えてきたからだ。”
金持ち父さんは、人口の90%はクワドラントの左側で働いていると言います。
それは、人は家や学校でお金についてほとんど教えもらえないからです。
ここで、人並みの教育を受けた平均的な人間の「筋書き」を見ていきましょう。
◆ 人並みの教育を受けた平均的な人間の人生の筋書き
① 学校を卒業し、仕事を見つける
② ある程度のお金が自由に使えるようになる
③ アパートを借り、テレビ、新しい服、家具を買い、車も手に入れる
④ 請求書が次々と送られてくるようになる
⑤ ある日、若者は一人の異性に出会う
⑥ 二人は恋に落ち結婚する(二人の生活は幸せ一杯だ)
⑦ 二人なら生活費を大幅にカットできる(収入の道は二つ、家賃は一軒分ですむ)
⑧ 二人の理想的な家を見つける
⑨ 貯めていたお金を引き出して頭金にする
⑩ 住宅ローンの返済が始まる
⑪ 新しい家には家具が必要だ(クレジットで購入する)
⑫ 家、家具を披露するために、友達を呼んでパーティを開く
⑬ それから子供が生まれる
⑭ 夫婦は保育園に子供を預けたあと、息をつくひまもなく仕事に出かける
⑮ 二人には安定した仕事が絶対必要だ(借金があるため、3ケ月間失業状態が続けば破産する)
⑭ 仕事を辞めるわけにはいかない
ひえ~
自分と似た人生だな~
この夫婦がお金で苦労する理由は、
・収入が増えると「税金」が増える
・住宅ローンやクレジットは負債であり「借金」や「利子」が増える
そして支払うだけの人生で終わってしまいます。
では、どうすればいいんだろう?
そうならなためにも
右側の「B」か「I」にならなければいけない。
右側の「B」か「I」であれば税金面で有利になれます。
それは収入から支払いを終えたあとに税金を払うから、税金が少なくてすむのです。
Eの(給料)から収入を得ている人は税制上の優遇はほとんどありません。
しかも、稼いだ当の本人が給料を受け取る前にすでに税金が差し引かれています。
税金は本当に不公平です。
でも、それは私たちがお金に関して無知だからです。
なので!
金持ち父さんは、「ファイナンシャル・リテラシー(お金に関する言葉と数字を理解する力)を身につけろ!」と言っています。
お金の事を知っていないと、なんだか損ばっかりしてるな~
だから金持ち父さんは、「勉強しろ!」と言ってるんだね。
第四章・ビジネスシステムを手に入れる
”「B」クワドラントになろうと思ったらビジネスシステムが必要だ”
◆ビジネスシステムを手に入れるには?
1・自分で作り出す
2・すでに出来上がっているものを買う
しかし、手に入れるだけがゴールではありません。
金持ち父さんは、「B」として成功したいのであれば、売る商品よりも、「システム」、「教育」、「人間」といったものの方が重要だと言っています。
人間もシステムも穴だらけだったら、失敗する可能性は大きいね!
第五章・まずはレベル4の投資家になる
金持ち父さんは、いまEクワドラントにいる人は、仕事につくために学校で学ぶのと同じように、プロの投資家になるための勉強をすることを勧めています。
本書では投資家のレベルを七つのレベルに分けています。
いま自分がどのレベルかを知りましょう!
レベル0 投資すべきものをまったくもっていない人
・稼いだお金を全部使ってしまう。「ただの金持ち」にもこのレベルはたくさんいる。
・成人のおよそ半分はこのレベルに属する。
レベル1 お金を借りる人
・お金に困ると借金でそれを解決しようとする。
・お金についての意識が低く、自分の浪費癖にも気づいていない。
・価値のあるものを持っていても、それには必ず借金がついてくる。
レベル2 お金を貯めてから使う人
・このレベルに属している人はいくらかのお金(少額)を定期的に貯めている。
・投資のためより、消費のためにお金を貯める場合が多い。
・現金払いがいちばんいいと思っている。分割払いや借金をして買うのがこわい。
・銀行に現金があると安心する。
レベル3 「賢い」投資家
・投資の必要性は認識しているが、ファイナンシャル・リテラシーがない。
・ このレベルの人は、たいてい、知的能力が高く、しっかりした教育を受けているが、投資については教育を受け ていない。
・中流と呼ばれる人のほとんどはこのレベルの人だ。
レベル4 長期的投資家
・このレベルの投資家は投資の必要性をはっきり認識している。
・投資に関する決定に自分で積極的に参加し、自分の目標を達成するための投資計画もしっかり立てている。
・実際に投資にお金をつぎ込む前に、自分の教育に投資もしている。
・定期的に投資を行うメリットも知っていて、それを実践し、可能なかぎり節税策をとって投資する。
・有能な資金運用の専門家にアドバイスを求める。
レベル5 洗練された投資家
・このレベルの投資家はレベル4の投資家よりも攻撃的、あるいはリスクの大きい投資をするだけの余裕がある。
・お金に関する良い習慣を身につけていて、財政基盤を持っている上に、投資のための知識も充分持ち合わせている。
・利益は資産の基盤をより大きくするために再投資する。
・自分のお金を使い、自分で投資を作り出す。
・彼らには税金を低く押さえながら、多くの現金収益を生むしっかりした資産の基盤をつくることこそが、長期的な富を得るための最良の道であることがわかっている。
レベル6 資本家
・ごくわずかしかいない。
・「I」としてすぐれているだけでなく「B」としてもすぐれている。
・資本家の目的は、他人のお金、他人の才能、他人の時間を相乗的に作用させて、そこから多くのお金を生み出すことだ。
お金の勉強して、「レベル4」を目指そう!
第六章・お金は目に見えない
”お金は目ではなく、頭で見る!”
お金が見えるようになるためには頭を訓練するしかありません!
それにはファイナンシャル・リテラシー(お金に関する言葉と数字を理解し、数字のシステムをマスターすること!
ほんとうのリスクとは無知であることです。
お金を頭で見る訓練として、資産と負債の違いを見てみよう!
「持ち家」は資産かな?
実は「持ち家」はあなたの資産ではありません。
あなたがローンを支払っている銀行の資産なのです。
では、住宅ローンを払い終わったら「持ち家」は資産になるのか?
答えはNOです。
ローンを払い終わっても、
・修繕費と維持費にお金がかかる
・固定資産税がかかる
などの理由により、「持ち家」は負債のままなのです。
資産と負債の違いをしっかりと理解しようね!
もうひとつ、資産と負債の違いの例をみてみよう!
「金(きん)」は資産かな?
・10,000円で買った金を20,000円で売ればその金は「資産」です
・20,000円で買った金を10,000円で売った場合、その金は「負債」です
金が資産となるのは買ったときの値段より高く売ることができた場合です!
言葉と数字の意味をしっかりと理解しようね!
第七章・なりたい自分になる
”努力をし続ければきみはなにものかになれる。努力をやめてもなにものかになれる。だが、努力をし続けたときと同じ人間じゃない。”
いま現在、左側の「E」の人間が右側に「B」や「I」に変わろうとするには、身体や、頭、心のなかに宿るパターンを変えなければいけません。
お金が必要だと思ったとき、
Eはお金が必要になったら仕事を探す
Sは自分ひとりでなにかを始める
Bはシステムを作ったり買ったりしてお金を作り出す
Iはより多くのお金を生む資産を探して投資をする
左側の人は「保障された生活」を求める
右側の人は「自由」を求める
右側から左側へ変わろうとするには、それまで自分がお金を稼いできた方法にしがみつく気持ちを断ち切らねばいけません。
いままでの考え方や習慣を変えるのはとても怖いよね・・・
でも変わろうと努力しないとなりたい自分にはなれないんだね。
第八章・どうしたら金持ちになれるか
”BE(なる)、DO(する)、HAVE(持つ)”
BE(なる)とは成功するための適切な考え方、心構えです
DO(する)とは行動を起こすことです
HAVE(持つ)とは目標のことです
人は「なる」ことを無視して、「する」ことばかりに夢中になってしまいます。
ゴルフで例えるなら、
スコアを上げるためには、ゴルフクラブを買い換えるのではなく、プロゴルファーが持っているようなゴルフに対する姿勢、心構え、信条などを身につけることが大事です。
つまり、大事なことは「する」ことではなく、本質的なところで「どんな人間に『なる』」のが大事です。
お金持ちになる順番としては、まず「なる」ことを意識して、次に「する」という行動を起こし、その結果「持つ」といった経済的自由になるんだね!
第九章・銀行そのものになれ
”銀行員ではなく銀行そのものになる”
本書では、自分自身が銀行の代わりをして、不動産売買によって「貯金」を増やす方法をあげています。
◆ 自分自身が銀行になる例
① 1,000万円の値打ちのある物件をみつけた
② 売主と交渉の結果800万円で買えた(頭金100万、残り700万はローンにできた)
③ 1,000万円で売る広告を出す(売家。売主直売。銀行のローン審査不要。頭金は低額。月々の返済も簡単)の魔法の言葉を付け加える
④ 1,000万円で売れた
⑤ その結果、差引き300万円(1,000万売却-700万ローン)の資産を作り出した
⑥ この差額300万は、銀行がローンの利子を受け取るように、買主から利子が受け取れる
⑧ いままで存在していなかった200万円を作り出した(差額300万-頭金100万)
頭を使えば、何もないところからお金を生み出すことができるんだね。
まとめ
「E」のクワドラントの世界しか知らないわたしは、これまで住宅ローンや車のローン、多くの支出や給料から天引きされる税金を払ってきました。
”払って当たり前の世界”でした。
これまで多くの目に見えないお金が搾取されていたのかもしれません。
”無知であることは危険だ”の言葉を胸に刻み、これからも勉強を続けていきます。
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この記事があなたの人生に少しでもお役にたてればうれしいです!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。
以上、「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」の要約でした!