30.  「ユダヤ人大富豪の教え」:お金の勉強!【要約】

前回の記事で「バビロン大富豪の教え」を学びました。

そういえば、『大富豪の教え』つながりで、わたしは15年ほど前にユダヤ人大富豪の教え」を読んだことを思い出しました。

早速わたしは本棚をひっくり返し、「ユダヤ人大富豪の教え」の文書版と、漫画版も持っていましたので、もういちど学び直すことにしました。

本の紹介

・著者: 本田 健

・神戸生まれで、複数の会社を経営する「お金の専門家」。娘の誕生をきっかけに育児を中心とした”セミリタイヤ生活”を送る。※当時は「FIRE」って言葉がなかったんですね

・本書は本田健さんが20歳の時、アメリカのフロリダで出会った”ゲラー氏”との対話をストーリー化しています。

 

あらすじ

20歳の学生であった”ケン”は将来は独立して事業を興したいと考えていた。

そんな時、「アメリカに一年滞在し日本文化と平和について講演してまわる」といったオーディションに合格する。

ケンはフロリダで講演に訪れた際、一人の老人に出会った。

その老人は”ゲラー”と名乗り、ゲラーはユダヤ人で、過去に日本の神戸で日本人にとても親切にしてもらったそうで、その時のお礼としてケンを自宅に招いた。

ゲラーはビジネスを成功させた大富豪であり、ケンは「成功の秘訣を聞けるとしたら、この人においてほかはない!」と感じ、ゲラーに成功の秘訣を教えてほしいと頼み込んだ。

ゲラーはケンに”テストのパス”を教える条件とし、ケンは見事テストをパスした。

そしてケンはゲラーから運命を変えるレッスンを受けることになった。

結論

 

”お金にこだわるな!”

”幸せな金持ちになるためにはお金を忘れるのが大切”

 

本書の内容 「幸せな金持ちになる17の秘訣」とは?

第1の秘訣・社会の成り立ちを知る

君が提供したサービスの質と量=君が受け取る報酬額”

世の中には同じ年齢でも

A・年に5億円稼ぐ人間

B・年に5,000万円稼ぐ人間

C・年に500万円稼ぐ人間  

がいる。

AはCの100倍働いたのだろうか?

おそらく500万の人間が一番忙しく毎日頑張っている。

5億の人間の所有するビジネスで、5,000万の人間が経営者として、500万の人間を雇っている。

その違いは・・・

サービスの質と量で報酬額は決まる”

”サービスすることに没頭しなさい!”

世の中に対して与えたサービスの質と量が、受け取る報酬に等しくなります。

会社勤めをすると、決められた給料(それに見合うお金)をもらいます。

一方、スターや事業で成功した人は、その仕事をやめるのが難しいくらい自分の仕事を楽しみ愛しています。

つまり、与えることだけ考えているので、ますます豊かになります。

【例えば】

花が大好きな花屋・・・花が好きな店主は、きれいにラッピングしてあげようとか、お客様が喜ぶサービスを無限に思いつく。→お客の事を考えているますます豊かな金持ちになる

儲けてやろうと思っている花屋・・・一本あたりの原価、客単価、経費とかばかり考える。→お金のことを考えている金持ちになれない

itteki
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まさしく、わたしは会社にいたころは500万の人間で、5,000万の経営者のために頑張っていたなあ・・・

 

また、ゲラーは

世の中には2通りの人間しかいない”とも言っています。

自由人

・会社員・公務員

・大企業の社長・役員

・自営業者・経営者

・医者・弁護士・会計士

・普通のスポーツ選手・アーティスト

・無職の人

給料は多いが、人からの大変なプレッシャーがあり、時間の自由がない

しなくてはならないことが多い

不自由人の人生・・・朝、目を覚ますと、こうつぶやく

『ああ今日も会社か・・あと五分だけ寝ていよう』

自由人

・流行っているレストランやお店のオーナー

・印税の入る作家、画家、アーティスト

・特許、ライセンスなどをもつ人

・マンションや土地から家賃収入を得る地主

・有名なスポーツ選手・アーティスト

・株・債権・貯金の配当を得る人

カゼで寝ていようと、ハワイでのんびりしていようと、確実に銀行残高が増えていく

報酬を貯め、その資産運用で生活できる人

・従業員をなるべく必要としないビジネスシステムをつくっている

自由人の人生・・・朝、目を覚ますと、こうつぶやく

『ああ、素晴らしい日だな!今日はどんな楽しいことをしよう!』

 

itteki
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会社を退職するまでは、朝起きて「今日も会社か・・・」と沈んだ気持ちになっていました。

ガッツリ不自由だったんですね!

サラリーマンの時は「社長って自由でいいなあ」と思っていたけど

株主からのプレッシャーがあったり、時間に自由がなかったりで大変なんだね。

第2の秘訣・自分を知り、大好きなことをやる

”幸せに成功するために、大好きなことをやる”

今まで、親や社会が望むことを小さい頃からやってきた人は、自分の好きなことがわからない。

子供のころ好きだったことを思い出そう!

何が好きか?自分とじっくり向き合う作業に時間をとること!

【君はどの人生がいい?】

  • 好きなことをやってお金になる→最高の人生
  • 好きなことをやってお金がない→好きなことをやれているので結構幸せ
  • 嫌いなことをやってお金になる→少し不幸(人により、まあまあと思う人もいる)
  • 嫌いなことをやってお金がない→最低の人生

実際は好きでもない仕事を、ほんの少しの給料で、カツカツの生活をしているのが現状です。

それでも人間は習慣の動物だから、嫌いな仕事を辞めて、生活のパターンが変わることを恐れてしまいます。

 

itteki
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いまはブログを書いたり好きなことをやっていますが、これにお金の心配がなければ「最高の人生」だね!

第3の秘訣・ものや人を見る目を養い、直観力を高める

”成功するのに必要なのは、流れを読む力と物事を奥深く見通す力!”

これから社会がどうなっていくのか良く見極めよう!

人生にも、上り調子と下り調子がある。アクセルを踏む時なのかブレーキをかける時なのか?を見極めよう!

 

”人の器、会社の器を見極める”

できるだけ人とつき合い、会ったら五分でその人がどんな人物かを見極めること!良し悪しを見抜ける「直観力」を養うこと!

笑顔が不自然だったり、自分より目下のものをぞんざいに扱う人物には要注意だ!

itteki
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頭で考えるだけじゃダメなんだね!

生き抜くためには「直観力」を鍛えよう!

第4の秘訣・思考と感情の力を知る

”人生は「考えること」と「行動すること」の二つでできている。”

”いままで考えてきたことと、思考の結果行動してきたことの集大成が君だ”

ふだん考えることが現実をつくっています。

中には考えてもその通りにないかないこともありますが、それは心の深い所では、それを望んでいないからです。

itteki
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過去に思っていたことが、今の現実になっていることって本当にあるよ!

これは実感したことがある!

第5の秘訣・セールスの達人になる

本書の中でケンは、ゲラー氏から1,000個の電球を3日以内に売ってくることの課題を与えられました。

初日は途方に暮れるケンでしたが、あきらめずにアイデアを絞りました。

”電球だけを売ろうとしても、なかなか買ってくれる人はいない!

あなたの家の電球を、『球代だけで無料で私が取り替えます』というサービスをつけよう”

というアイデアを思いつきます。

そして、ケンは見事にその課題をクリアーしたのです。

itteki
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困難に当たった時は、「絶対にできる」とおもうことから始まる!

そう覚悟したら、アイデアって湧き出てくるんだね!

第6の秘訣・スピーチの天才になる

”コミュニケーション能力を高めることが成功への近道!”

自分でまず何を感じているのかを把握し、それを的確に伝える人がコミュニケーションの達人です。

どこに行っても自分の考えを一分ではっきり、さわやかに感情に訴えて話せるように準備しよう!

本当にその気がないことを言わないこと!

自分の真実を話さなければ、自分の言葉のパワーが無くなってしまうよ!

ふだん話している言葉が自分の未来をつくります!

itteki
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言葉が未来をつくる・・・

悪口や否定的な言葉を言わないようにしよう。

第7の秘訣・人脈を使いこなす

”人とつき合うことでいちばん大切なことは、接するすべての人に豊かさと幸せがもたらされることを願うことだ。そう思える人間になれたということに心から感謝するのだ”

相手にとってメリットになること

自分にとってメリットになること

そして第三者にとってもメリットになることを考えながらすべての行動を決めること!

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我が国でも、近江商人の言葉に三方よしという教えがあります。

” 『売り手よし』 『買い手よし』 『世間よし』”

商売の基本はどこの国でも同じなんだね!

第8の秘訣・お金の法則を学ぶ

”お金とのつき合い方には二つしかない!

① お金の主人になる

② お金の奴隷になる

お金の主人になるには、お金の法則を学ぼう!

【お金の5つの法則】

1. たくさん稼ぐ

2. 賢く使う(節約)

3. がっちり守る

4. 投資する

5. 分かち合う

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お金の5つの法則は、これまで学んできた「お金の大学」や「バビロン大富豪の教え」と、とてもよく似ているね!「お金の大学」【要約】 「バビロン大富豪の教え」【要約】

第9の秘訣・自分のビジネスをもつ

君が提供したサービスの質と量=君が受け取る報酬額

それがビジネスの本質!

自分なりのやり方で人を喜ばせることを考えなさい!”

お金持ちになる近道はビジネスをもつこと!

とゲラーは言います。

もし、会社勤めをやったとしたら、定年の頃になってようやく生活していてプラスになるくらいの給料をもらえる。

それでは、一生かかっても金持ちにはなれない。

ビジネスはうまくやれば、五、六年ぐらいで一生食べて行ける財産を築くことができる

そして、ケンはゲラーから”ビジネス成功の5原則”を学びました。

【ビジネス成功の5原則】

ビジネスとは=人がお金を払ってもいいと思うぐらい価値あるサービスやものを提供すること

1. 好きなことを見つける(得意ではなく、好きなこと)

2. そのビジネスで成功に必要なことはすべて学ぶ(90%ではダメ、最後の10%のつめが格差を生む)

3. 小さくスタート。短期間で大きくしない(失敗しても損失は小さい)

4. 儲かるシステムをつくる(お客を楽しませ、喜ばせる仕組みをつくること)

5. 自分がいなくてもまわるシステムをつくる(「社長は会社に来なくていいですよ!」と言われてこそ自由人の仲間入り!)

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毎日ワクワクする仕事して、それがお金になれば幸せだね!

第10の秘訣・アラジンの魔法のランプの使い方をマスターする

”誰にでも、アラジンの魔法のランプは備わっている。ただ、その使い方をよく知らないために、使いもしない”

”普通の人は、欲しいものすら考えない。そして行動に移しもしない”

そのランプの使い方とは?

”目標を決める”

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えっ!そんなこと?

って思ったけど、そういえば真剣に目標を決めてないな~

でも、目標つくっても達成しないもんな~

なぜ、目標達成に失敗するのか?

  • すべきことを目標にしている(すべきだと思うほどできないもの・・・)
  • 目標を達成するモチベーションがない(ワクワクしないとうまくいかない)
  • 具体的なステップがない(いきなりフルマラソンを走ろうと思ってもムリ!)
  • 期限がない(具体的な期限がないと、いつまでたっても実現しない)

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達成するには、どのように目標設定したらいいのかな~

ゲラーは”目標設定成功5原則”教えてくれました

【目標設定成功の5原則】

1. ワクワクするような目標を立てる

2. 目標は細分化し、具体的な行動ステップを考える(10メートルを1回で飛べなければ、30段の階段をつくれ!)

3. 目標を達成したときのご褒美と、失敗したときの罰を用意する

4. 目標が達成したところをイメージして楽しむ

5. 行動を起こす

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なんといっても、”実践=行動すること!”

第11の秘訣・多くの人に気持ちよく助けてもらう

「一人」で成功している人はいません

多くの人に助けてもらっていることを理解すること。

自分の時間には限りがあります。

必要なことをすべて学ぶことはできません。

itteki
itteki

今まで一人で頑張ってきたつもりだけど、思いなおせば、いろいろな人に助けてもらっていたな~

第12の秘訣・パートナーシップの力を知る

”最愛の人と結婚し、いつまでも幸せでいることだね”

”それはどれだけの富よりも素晴らしい”

ゲラーはパートナーシップを成功させる5つのポイントを教えてくれた。

【パートナーシップを成功させる5つのポイント】

1. 問題があれば、できるだけその場で話をすること。その日のうちに解決すること。

2. 何かを決めるときには、二人の100%の合意で決めること。

3. お互いの存在を自分の人生での奇跡として扱い、感謝すること。

4. 自分の幸せに責任をもつこと

5. 夫婦は運命共同体であると認識すること

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世界の人口が78億人いる中で、妻と出会えたことは、本当に奇跡だと思う。

大事にして幸せにするぞ!

第13の秘訣・ミリオネア・メンタリティを身につける

”ミリオネア・メンタリティ=豊かさを引き寄せることができる思い”

お金持ちになれる!”と思う人間は、どんどんお金持ちになっていく。

itteki
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10年後の自分はどうなっているのかな?・・・

理想の状態を紙に書きだして、なりきった自分をイメージしよう!

第14の秘訣・勇気をもって決断し、情熱的に行動すること

”大切なことはすぐに決めること!”

先延ばしは「いまは決断しないでおこう」という決断だ!

これが、人生で最も大きい落とし穴の一つだ!”

ゲラーは決断力のつけかたを教えてくれた。

【決断力のつけかた】

1. どんなことも意図的に決める(食べるものでも積極的にきめること)

2. 人生の価値観、優先順位をはっきりしておく(自分が欲しいのもはハッキリしておく)

3. 決められないときには、自分が納得できるまで待つ(自分の心に聞くこと)

4. 決断に失敗はないことを知る(何もやらないのが、いちばん害)

5. 一度決めたら断固たる態度で前に進む(決然と歩けば、障害のほうから退いてくれる)

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間違うことが怖くて、何も決めない自分がいたな・・・

これからは小さなことでも自分の意思をもって決断しよう!

第15の秘訣・失敗とうまくつき合う

”失敗とは、あきらめてしまったときにのみ起こる現実なのだ”

エジソンにある新聞記者が「電球を発明したときに、一万回近くも失敗したこと」に関するインタビューの中で、

新聞記者「もし、あなたは一万何回でも成功できなかったら、今頃どうしていると思いますか?」

エジソン「さあ、たぶん今も研究室で実験を続けているでしょうね!」

これ以上に失敗に関してうまく説明しているエピソードはありませんね!

失敗は「うまくいかない方法を探しているだけ」ぐらいに思えるようになれば、成功も近くなる。

itteki
itteki

そういえば過去に失敗した恥ずかしい話は、今は楽しい思い出になってるね!

そう思うことができれば、失敗はたいしたことではないんだね!

第16の秘訣・夢を見ること

”夢を追いかけると人生が変わる”

まずは個人的な夢でかまいません。

こんなことがしたい、こんなものが欲しい・・・

自分が満たされてくると、人間はおもしろいもので、自分以外の人に対して、何かしてあげたいと思うようになるそうです。

itteki
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このブログも自分が満たされるために始めたものだけど、

誰かのためになることが、わたしの夢だ!

第17の秘訣・人生がもたらす、すべてを受け取る

”この人生で起こることはすべて中立であって、良いことも悪いこともない

それをどのように解釈して人生に活かしていくかによって、人生がきまる”

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「すべては必然」ってよく聞くね!

起きることはすべてベストと思い、すべてを受け止めよう!

まとめ

 

”お金にこだわるな!”

”幸せな金持ちになるためにはお金を忘れるのが大切”

世の中には株、不動産、仮想通貨などのお金を増やすための”小手先テクニック”の話しがあふれています。

お金を追うものは、お金を増やすことのみに囚われて人生を見失う危険性があります。

だからゲラーはお金に心をとらわれず、”お金を忘れるのが大事”と行き着いたのではないでしょうか。

最後にゲラーはケンにこう伝えました

なにごとにも動じずに、淡々と生きることが、いちばん大切な心構えなのだ。

外の状況がどういうものであれ、感謝と平安のみを選択しなさい。

それが現実なのだから。

ユダヤ人大富豪の教え」エピローグから引用

17項目にもおよぶゲラー氏の教えでしたが、一つも余すところなく大事なことばかりでした。

本書は単にお金持ちになるテクニックを紹介する本ではなく、人生と向き合う姿勢を教えてくれました。

 

最初は”バビロン”と”ユダヤ人”との『大富豪の教え』つながりで本書を読んだのですが、

”時代も違う”"国も違う” 『大富豪の教え』には"共通する部分”があることに気がつきました。

本書での結論は

”お金にこだわるな!”

”幸せな金持ちになるためにはお金を忘れるのが大切”

「バビロン大富豪の教え」 でのバンシルは

”お金なんて『おまけ』だ!”

と、両者とも”お金に囚われてはいけない”と結論しています。

お金の知恵は時代を超え、国を超え本質は普遍であると実感しました。

 

この記事があなたの人生に少しでもお役にたてればうれしいです!

「バビロン大富豪の教え」著者:ジョージ・S・クレイソン  漫画:坂野 旭   企画.脚本 大橋 弘祐