36. 【要約】「お金の『超』基本」:お金の勉強

 

社会に出たばっかりで、お金についてよくわからないなぁ・・・

 

 

知らないことだらけで不安だなぁ・・・

 

 

今、必要なお金の知識ってなんだろう・・・

itteki
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社会に出て、必要なコトを教えてくれる一冊です!

 

 

今回は、「お金の『超』基本」を学びましょう!

世の中の仕組みは、学校で習っていないことばかりです。

社会に出たばかりの人は、特に「お金」のコトに対して、とても不安だと思います。

「給与がいくらあったら生活できるのかな?」とか、

「税金や社会保険ってなんだろう?」とか、

知らないことばかりです。

まずは自分が知らないことが何なのかを理解して、「お金」に関する全体像から学んでいきましょう。

それでは、勉強開始!

著者紹介

・著者: 坂本 綾子(さかもと あやこ)

日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定CFP、1級ファイナンシャル・プランニング技能士

1988年より、女性誌、マネー誌にて、お金の記事を執筆。取材した人数は1000人以上。

 

・監修者:泉 美智子(いずみ みちこ)

子供の経済教育研究室代表。ファイナンシャル・プランナー。

消費者教育を中心に、全国各地で講演活動を行う。

結論

お金の6つの機能

①「稼ぐ」

「納める」

「貯める」

「使う」

「備える」

「増やす」

を把握する。

 

「お金の活用力=金融リテラシー」を若いうちから身につけておくことが大切。

本書の内容

 

「稼ぐ」

”お金の稼ぎ方は自分で選べる”

稼ぎ方はライフステージによって変えられます。

正社員、自営業、パートなど、さまざまな働き方を選べる時代!

働き方

・社会人 ⇒ 脱サラ ⇒ 個人事業主

・社会人 ⇒ 転職

・社会人 ⇒ 専業主婦(夫) ⇒ パート

 itteki
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働き方により、収入も変わる。

ライフプランと合わせて考えよう!

”会社員は手厚い保障と収入の安定が魅力”

会社員のメリット・デメリットを見てみよう!

(メリット)

・収入が安定している

・時間外や深夜の労働に手当がある

・労働時間、休日が規則で決まっている

・有給休暇がある

・住宅ローン、自動車ローンの審査に通りやすい

社会保険料の一部を会社が負担

(デメリット)

・固定給が基本なので、成果を上げても、それに見合った収入増はあまり期待できない

・会社の方針に従って仕事を進めるので、仕事上の自由度は少ない

・倒産やリストラで職を失うことがある

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「安定?」、「やりがい?」、「自由?」、「お金?」

自分の優先順位を考えてみよう!

 

「納める」

”税金の基礎知識”

そもそも、税金とは?

「税金は社会で生きるために出し合う共益費」

私たちは、国や地方自治体から、生活に必要なサービスを受けています。

インフラ整備、治安維持、教育、福祉、医療・・・などなど。

 itteki
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サービスを維持するために、私たちは税金を納める義務があります。

”収入には税金がかかります”

働く人にとって最も身近な税金は、

所得税「住民税」です。

所得税とは

所得が高くなれば、税率も高くなる累進課税という仕組み。

・所得が195万円以下なら税率は5%。

・195万円~330万円以下なら税率は10%である。

※所得=収入から必要経費を差し引いた額。

※必要経費=給与所得控除、社会保険料控除、配偶者控除、扶養控除など。

住民税とは

所得に10%の税率をかけたものにプラス均等割を合算した税額。

※10%=(市町村民税6%+道府県民税4%)

 

 

※均等割(きんとうわり)=所得の多少にかかわず、定額で課せられる。(市町村民税3,500円+道府県民税1,500円)合計5,000円

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会社員なら、毎月の給料から所得税と住民税を天引きした額を、会社が社員に代わって国に納めてくれるよ。これを源泉徴収といいます。

そして、12月になったら、1年間の給与総額をもとに、税金をきちんと計算し直します。

これを「年末調整」といいます。

 

「貯める」

”お金を貯めるのは何のため?”

お金を貯める目的は3つあります。

① 将来の出費に備えるため(結婚、出産資金、子供の進学資金、老後の生活資金)

② 予期せぬ事態に備えるため(病気やケガなどの入院費用、災害などの対応費用)

③ 高額な買い物に備えるため(家の購入、改築資金、車の購入資金)

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手取りの2割を目標にコツコツ貯めよう!

1割は大きな支出のため。

もう1割は老後の資金のために。

 

「使う」

”メリハリのある使い方をマスターしよう”

お金の使い方は、

① 生活に必要な支出

② 楽しみのための支出 

に分けられます。

自分が必要と思っている支出が、本当に必要かを疑ってみましょう。

お金の管理ができない人チェック!

□ クレジットカードでの買い物が多く、引き落とし額と内容を把握していない。

□ 夜や土日にお金が足りなくなって、ATM手数料を払って下ろしている。

□ 流行っているお店と聞くと、行きたくなる。

□ 将来のことはあまり考えたことがない。

□ レシートは受け取らない。

□ コンビニや100円ショップに、ほぼ毎日行く。

こんな人は要注意!

 itteki
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現金払いは、使途不明金が出やすいので、必ずレシートをもらうか、その場でスマホにメモしよう。

そして週、あるいは月に一度、定期的にお金の使い方を確認しよう!

「備える」

”病気になったり、ケガをしたり、失業したり・・・人生では時折、予想外のことが起きるものです”

こういった場面に備えるために、社会保険を学んでおきましょう。

社会保険とは、国民が病気、ケガなどの際に、一定の給付を行う強制加入の制度。

社会保険の主な内容4つを知っておきましょう。

1.【医療保険・・・労働災害ではない病気やケガの治療費の保障。

 ①健康保険・・・会社員、公務員が加入(医療費の3割は自己負担、保険料は会社が半額負担)

 ②国民健康保険・・・個人事業主(医療費の3割は自己負担。保険料は所得額による)

 ③後期高齢者医療制度・・75歳以上の人(医療費の1割は自己負担。年金収入250万円の場合、年額13万300円)

2.【年金保険】・・・老後に年金を受け取れる。障害年金、遺族年金の給付もある。

 ①国民年金・・・10年以上加入すれば、65歳から年金がもらえる(満額は40年加入)

 ②厚生年金・・・会社員のときの加入期間や年収による

 ③確定拠出年金・・・現役時代に掛金を積み立てて運用し、60歳以降に生活資金として受け取るもので、「企業型」と「個人型(iDeCo)」がある。

3.【労働保険】・・・労災保険雇用保険の総称。

 ①労災保険・・・仕事中や通勤中の事故・災害によるケガや病気の治療費、仕事を休んで給料をもらえないときの休業補償がある。保険料は全額会社が負担する。

 ②雇用保険・・・失業したときのほか、育児や介護のために休業して給料をもらえないときに給付を受けられる。保険料は業種によって会社と従業員の負担割合が違う。

4.【介護保険・・・要介護の度合いに応じて、65歳から介護サービスを利用できる保険。40歳から徴収される。会社員は健康保険と合わせて給与から天引き、個人事業主国民健康保険料と一緒に払う。

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社会人になったばかりの人は、大枠だけでも知っておこうね!

毎月の給与明細で、いくら天引きされているか確認しよう!

「増やす」

”お金を増やす基本は投資”

財布に現金を入れておいても、お金はまったく増えません。

人生100年時代!

時間をかけて、お金を増やすために、投資と向き合ってみましょう。

投資とは、株式や債券、不動産などの資産を購入し、長いスパンでそれらの資産が成長するのを目指すこと。

投資を始める前にチェック

□ 緊急時の予備資金は貯まっているか(生活費の3~6カ月分)

□ 毎月の収支に余裕はあるか。

□ 一時的に株式や不動産などの評価額が下がったときに耐えられそうか。

※3つ全部当てはまるなら、どんな投資するか考えよう。

※チェックが1つか2つの場合は、まず投資の勉強から始めよう。

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お金が増える可能性がある反面、減ることもあるのが投資です。

貯蓄が無い人にはオススメできません。

”投資の種類と特徴”

【債券】・・・国債社債

国や会社が投資家からお金を借りるときに発行する債券。

元本割れはなく、安全性は高い。

リスクは低いが、金利は0.05%程度。

投資信託・・・投資家から集めたお金を一つの大きな資金としてまとめ、運用のプロが株式や債券などに投資・運用します。

そして、投資額に応じて、投資家に利益を還元します。

1万円程度から始められる。

毎月一定額で積み立て購入すれば、さまざまな価格で買いつけられ、さらにリスクを低減できます。

確定拠出年金や、つみたてNISAなら自動的に積み立て購入になります。

 ①確定拠出年金・・・現役時代に掛金を積み立てて運用し、60歳以降に生活資金として受け取るもので、「企業型」と「個人型(iDeCo)」がある 。

 ②つみたてNISA・・・投資信託の積み立てができて、利益が非課税になる専用口座。非課税枠は年40万円(最大800万円)の20年間。 

※「NISA」は非課税枠は年120万円(最大600万円)の5年間。

 

株式投資・・・証券市場で株式を買って株主になり、配当金や優待、値上がり益をもらう。

株式とは、株式会社が資金を集めるために発行するもの。

1万円程度で買えるものから100万円前後のものまでさまざま。

日本で株式市場に上場されているのは約3,600社。

 

【外貨預金】・・・円を外貨に換えて預金するもので、利息も外貨でつきます。

預入時より円安になればお金は増えるが、円高になると元本割れのリスクがある。

 

REIT(リート:不動産投資信託・・・不動産に投資する投資信託。自分で不動産そのものを持つわけではない。

家賃収入などを元に分配金が出る。

1万円程度の少額から投資できる。

東京証券取引所には約60本のREITが上場されている。

 

【不動産(現物)】・・・アパートなどを購入し、家賃収入を得る。

高額な資金が必要で、さまざまな経費もかかる。

場所や建物の影響が大きく、経験や知識がなければ収支の予測が難しい。

 

【金(きん)】・・・金を持っていても利息はつかないが、金価格の変動により利益や損失が決まる。

金は実際に存在するので、価値がゼロになることはありません。

「有事の金」ともいわれ、世界情勢が不安定になると、価格が上がる傾向にあります。

 

【 FX 】・・・米ドルやユーロなどの外国通貨を売買して、購入時と売却時の為替の差で損益が決まる。

最大25倍までレバレッジをかけられ、リスクが高い。

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自分に合った投資方法を見つけようね!

まとめ

お金の6つの機能

①「稼ぐ」

「納める」

「貯める」

「使う」

「備える」

「増やす」

を把握する。

 

「お金の活用力=金融リテラシー」を若いうちから身につけておくことが大切。

 

これから社会に出る若い方は、 自分で稼いだお金で自分の生活費をまかなう大人として、人生がスタートします。

その時、お金の活用力=金融リテラシーは必須です。

ある日、突然思いがけない危機があるかもしれません。

その時、会社が守ってくれるとは限りません。

守ってくれるのは、自分が身につけた知識だけです。

長い人生を自力で乗り越える力を身につけましょう。

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この記事があなたの人生に少しでもお役にたてればうれしいです!

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。

以上、「お金の『超』基本」の要約でした!