13.  適応障害になるまで その5

適応障害になるまで その5

月曜日の朝、わたしは緊張して目が覚めました

これからどうなるんだろう・・・

本当にわたしは病気かな・・・

お医者さんに病気じゃないよ!仕事行きなさい!っていわれるのかな・・・

どうなるんだろう・・・

午前10時すぎ、診察が始まる

妻も隣にいてくれる

白髪の先生とヒアリングしました

家族構成、小さいころからの生い立ち、どんな子供だったのか・・・

約30分間のヒアリング

わたしの父、母ともに家の借金に追われ、アルコールに溺れたこと

兄がうつ病を患っていること

家族のありのままを恥ずかしかったけど話しました

そして、今の私の症状、会社での立場、重圧のことも話しました

白髪の先生があまりにも形式的な事しか聞かず、機械的に感じたので、わたしと妻は、正直

「こんな話で病気を診断できるのか?」

「このままカウンセリングで終わるのか?」

と不安になりました

それからしばらくして、別の診察室に呼ばれました

そこには、"本当?"の心療内科の先生が座っていました

先ほどの白髪の先生は、ただ心理カウンセラーのような立場の人で、病気を診断するお医者さんではなかったのかと思います。(・・先生かもしれません(^_^;)あまりにも機械的だったので・・・)

"本当"の先生?は黒髪の長髪で、小柄で、声はか細く、腰が少しまがっており、病弱な感じがしました

机の上にはゼロコーラの飲みかけがありました

診察が始まりました

か細い声は少し聞き取りにくいものでした

先ほどの白髪の先生の話しと同じようなことを聞かれました

でも先生は

「大変でしたね」

「眠れずに苦しかったですね」

と、わたしに寄り添う言葉をかけてくれました

なんか、そのか細い声がとてもやさしくて、安心感がありました

先生は、

適応障害ですね」

「軽いうつ症状です」

「会社のストレスが原因ですね」

「少し会社から離れたほうがいいですね」

「3ケ月ぐらい休んだ方がいいですね」

「診断書を書いておきます」

あっさり

わたしと妻はあまりにも「あっさり」でしたので、すこし驚きました

そして、わたしのなかで

「助かった」・・・と思いました

「これで休める」・・・

先生はさらに

「会社との連絡がやりづらければ、病院を通して連絡することができますよ」

とまで言ってくれました

そんなところまでしていただけるのか・・・と思いながら、

わたしは「わたしの方から会社に連絡します」と先生に言いました

妻と先生には本当に「感謝」したいと思います

「助かった」・・・

本当にこころからそう思いました

つづく・・・

今日も良い一日でした(^^)/